2017.03.07
vol.3:入り口はYMO
T:お兄さんが五つ上で、年齢が僕と一緒だから合うんだよね。
G:小学生の時に兄貴がYMO買ってきて、「おー!ゲームの音が入ってる!」ってなって(笑)
T:あの頃さ、ゲームって100円払わないとできなかったからね。
G:そうそうそう。
T:でもこれだったら、タダで何回でも聴けるじゃん!って。
G:(笑)あんまできなかったからね。ゲームって高くて。でもやっぱテイさんと同じで、いろんな音楽を聴き込んだり他のジャンルに行くと「YMOなんて、フュージョンじゃん!」ってなって。
T:恥ずかしいなっ!みたいな(笑)
G:こりゃテクノじゃねぇよ!みたいになったりする生意気な時期があるんですよ。
T:反抗期にね(笑)
G:テクノはやっぱクラフトワークでしょ!ってなっちゃうんだけど、歳をとればとるほど凄さがわかってきて...
T:結局戻ってくる。もちろん今でも聴きますよ。最近、幸宏さんと聴いたりしたもん。
G:そーれは羨ましい!!
T:アメ盤(アメリカ盤)と日本盤どっちにします?って
G:うぉぉぉぉ!
T:聴きくらべましょうかって、ターンテーブル2台使って
G:カッティング違いますからね!!
T:違うっ!
G:音違うんですよ。僕も何枚か同じの持ってるんですけど。
T:再発のとかは全然音楽に合っていないよね。あの中低域の塊みたいな音はやっぱり、当時のものじゃないと出ない。まぁ日本盤がオリジナルだけど、やっぱりアメ盤は音圧がある。で、再発盤はあまり愛のないものであることが多い。再発される本人も知らないくらいだし仕方がないんだけどね。
まぁ、でも自慢だけど、五木田くんを幸宏さんと細野さん二人に紹介したのは僕だから!
G:あ、自慢してください。僕も自慢してますから!
T:METAFIVEの楽屋にお兄さんと一緒に来て、お兄さんが「幸宏--!」とか言って(笑)
G:酔っ払っちゃって、「幸宏!」とか呼び捨てにしちゃって(笑)。その後も兄貴と飲んだんだけど、「幸宏に会ったんだー!」って泣いちゃって。ライブに全部行ってるくらいの大ファンだったから。
この正月も久々に会って「最近も幸宏さんと会ってるの?」って聞かれて、「こないだ飲んだ時に、ワインを飲んでた幸宏さんが、『五木田さん、美味そうにビール飲むね〜。僕もビール!』って言ってビール飲んだんだよ。で、『もう一杯いきます?』って俺に勧めてくれて、嬉しかったよー」って話したら、「いい話だ...いい話だ!幸宏さん、ビール好きなんだぁ!」って。「あー、いいなぁ、幸宏♡」とか結局もう呼び捨てですから!
T:「五木田兄弟いい人だね」っておっしゃってたよ。
G:いや、それがね、もー兄貴は嬉しいんですよ。
現代アートも横尾忠則くらいまでは兄貴が教えてくれたんです。ウォーホールとかその辺も。若い時の音楽は全部兄貴の影響なんで、なんかありますねー、兄孝行的な。
T:そう、だから五木田くんが若い時に影響を受けたものが大分かぶってるんだよね。
G:それは兄貴のレコードを、兄貴が帰ってくる前に聴きまくってたからですね。でも、やっぱりYMOがすごいの。
T:全員プレーヤーとしてすごいし、更にコンポーザーとか、アーティストとしてすごかったわけで。幸宏さんは、アートとかファッションとか、色々なバランスに長けている。3人皆そうだよね。
TT x TG