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大日本人 CD DVD
11/28日、同時発売となりました。
両方、是非。
1 Emotional Driver(大日本人テーマ)
2 Emotional Driver(大日本人テーマ 変電所 DUB)
3 変身(ver.01)
4 大日本人ファイト〜締ルノ獣
5 四代目マーチ
6 変身(ver.02)
7 跳ルノ獣
8 大日本人ジングル(Ver.01)
9 睨ムノ獣
10 ミドン
11 ビッグボーイ
12 大日本人ジングル(Ver.02)
13 匂ウノ獣
14 童ノ獣
15 Odeur 〜bonus track〜
16 特報 〜bonus track〜
17 甘い生活〜bonus track〜


以下、コピペでどんどん使ってください。
(DAINIPPONJIN Original Sound Track 資料)
TOWA TEI(以下、TT)「国内外から映画音楽の依頼はありましたが、おもしろいなと思える作品に恵まれませんでした。いずれにせよ、僕は劇伴家や一般的な編曲家とは違うし、いろいろなタイプの音楽を器用に作れるわけじゃない。映画音楽のような仕事は一番向かないと思っていたんです。ただ、ダスト・ブラザーズが音楽を担当していた『ファイト・クラブ』を観た時に、画と音の相乗効果、いわゆる劇伴音楽とはかけ離れたトラックを使っても今っぽい劇伴になり得るなと。そういった手法なら自分でも出来るかなとは思いましたね」
構想5年の末、今年6月に公開された松本人志の第一回監督作品『大日本人』。その音楽プロデューサーとして、自身初となる映画音楽に着手したテイ・トウワ。当初、情報非公開により沈黙が続いた映画の全貌。しかし、水面下では、普段から交流のある構成作家・高須光聖氏(大日本人で脚本担当)から脚本を渡され、2005年後半に松本人志監督から正式なオファーがあったという。両者が共にするのはゲイシャ・ガールズ以来のことだ。
TT「2人からのお誘いと脚本の内容で、これは断る理由がないなと。脚本の印象は、淡々とせちがらさを追求しているようなおもしろさがある。監督の新しいこと、新しいバランス、新しい着地をしてみたいという心意気を感じて、映画馴れしている劇伴家ではなく僕にオファーしたことが理解できましたね。通常の劇伴は、悲しい場面には悲しい音楽、といったような歩み寄りの作業。でも、松本監督と僕は、完全なぶつけ合い。笑いと音楽、それぞれの分野のことは口を挟まず、いいと思ったものを提示する。リスペクトがあるからこそ成立するやり方ですよね。それはゲイシャ・ガールズの時と同じです。今回は、更に僕ならではのDJの発想を取り入れてもいいかなと。例えばヴィンセント・ギャロの映画のように、自分の楽曲よりも他人の曲が合えば使っていく。僕もセンスいい曲をセンスよくぶつけるのが好きですから。ただ、僕が好きな映画は、音楽に頼らなくても完成度の高い作品。監督にも“音楽が沢山入った映画はあまり好きじゃない”ということを最初に伝えました。それに対して監督は……無視(笑)。とにかくお任せします、と」
劇中では、中村雅俊の『ふれあい』や挿入歌の『デラ・アモーレ』、劇伴家・川井憲次氏によるスーパージャスティスの曲など、松本監督らしい曲が時折登場する。それらトーンの変化を要求される楽曲使用に関しても、テイ・トウワは選曲家のキャリアとバランスを駆使し臨機応変にチームと関わっていった。
一方、それ以外の楽曲は、ほぼすべてが映画のために書き下ろされたもの。大日本人の象徴である電気というメタファーを引き金に、サンプリングや楽器による音素材、変則的なビート案などを膨大に出力。結果、ソロ名義にはない実験的な音楽プロジェクトへと発展した。これは、Maya Muga MoeranとAyumi Obinataという2人の盟友が参加したことで実現化したものだ。
TT「実は、3人でSRATM(SWEET ROBOTS AGAINST THE MACHINE)名義でやるのもありかなと。チーム編成でアイデアを出し、誰の曲が採用されてもいいという考え方にすることで、監督の選択肢も増えますからね。実際、『変身』や『大日本人ファイト〜締ルノ獣』はObinataくんの曲です。もちろん一人で作った曲もありますが、人のアイデアが入ると自分もリスナーとして楽しめる。お互い提案した音楽アイデアを笑えるかどうか、それを基準に進めましたね。サントラにおける最終的なクレジットは、プロデュースby TOWA TEIですが、内容はソロ名義よりも限りなくSRATM作品に近い。SRATMの3rdアルバムといっても過言ではないですよ。今回は3人の頭文字をとってATMですが。」
オープンニングを飾るのは、大日本人のテーマ曲である『Emotional Driver』。日本の原風景を彷彿させる琴のメロディと、エキゾチックに響く太鼓のリズム。無国籍かつ叙情的な空気観をもったこの曲は、テーマ曲に相応しく、物語、映像、音楽を繋ぐ共通言語となった。
TT「この曲に限らず、日本やアジアのテイストを入れてほしいという意見はありました。ただ、もろに“和”な感じにならないようインドの太鼓を使ったりしましたね。最初のミーティングで、大佐藤大が動物園に行くシーンの断片音を聞いてもらったら「ええんちゃう、おもろい」と言ってもらえて。そこで画と音の合い方を確認できたので、散歩しながら少しずつ『Emotional Driver』のメロディを作っていったんです。ちょうどエチオピアン・ジャズを聞いていたので、ちんどん屋のような雰囲気も加わって。最後に、ナチュラル・(追加)カラミティの森俊二さんのギターが入り有機的に仕上がりました。自分の中では、初めて露骨に日系メロディを使った曲だと思います」
大日本人と同様に軸となったのが、もう一方の主人公である締ルノ獣、睨ムノ獣、跳ルノ獣、匂ウノ獣、童ノ獣、ミドンといった各獣のテーマ曲。個々の特徴を把握したうえで作られた各曲は、エレクトロニカを下敷きに、カホンなどの民族楽器やアシッドなベースライン、時にはノイズまでもが切り貼りされ、最終的に《現代の怪獣音楽》という特異な音楽へと昇華した。
TT「映画のテーマは主に巨人と怪獣。まさに人工的かつイマジネーションの世界。そこに在る音楽は、ヒューマンから見たフリークスたちの楽曲ですよね。締ルノ獣のシーンは、夕方のビル群というキーワードがあったのでフュージョンの要素を入れ広がりを持たせました。睨ムノ獣は早い段階で曲の質感ができて、10人中10人が共感できるものにしたいなと。実際、即OKが出ましたが、更にハズす方向を模索しましたね。苦労したのはミドン。監督からは、車中で受信された某国の短波放送みたいな感じ、という具体案がありました。でも、作った曲はほとんどボツ……。その理由を考えてみると、僕らは音楽を知り過ぎている。音楽をあまり聞かない人にとっての分かりやすいノイズやアブストラクトは、きっとボアダムスのような感じなのかもと思い。そこで、ニューウェーブのように太鼓のチューニングをすごく下げて叩いたり、ミニアンプでハウらせたりと、ありがちな実験もしました」
また、オリジナル・(取る詰め)サウンドトラック名目である本作には、軍艦マーチ風でローファイな『四代目マーチ』や、ファミレスのBGM『ビッグボーイ』、転換時に差し込まれる『大日本人 ジングル』など、隠し味的な重要楽曲もすべて収録。ボーナストラックでは、お蔵入りとなった匂ウノ獣の別曲『Odeur』や、エンディングで使用された自身の代表作『甘い生活』も聞くことができる。
TT「ファミレスの場面は、かすかに音が聞こえるという設定でした。既存の曲でもよかったのですが、細かい部分までこだわりたくて作りましたね。『Odeur』は“匂う”という意味。匂ウノ獣の前半登場シーンにあったのですが、最後の最後で急遽音楽なしになって不要になった曲です。テクスチャーっぽい可愛いエレクトロニカだったのでこの機会に聞いてもらいたいなと。全体的に尺が短いので、値段も安くしましたよ(笑)」
必然的な縁とタイミングによって、音楽プロデュースとして携わった映画『大日本人』。テイ・トウワにとってこのプロジェクトへの参加は、結果『Emotional Driver』のような国籍や時代感を超越する名曲を生み、偶発的にもSRATMの最新形を導き出した。今一度聞くことで、サウンドトラックの新たな概念や映画音楽の可能性を発見できるのと同時に、特殊音楽家というテイ・トウワ独自のスタンスが、いかにユーモアで革新的であるかということを再確認できるはずだ。
TT「ゲイシャ・ガールズのような音楽ものの笑いとは違い、大日本人はシュール。僕的にはシュール=プログレという認識があって、全体を通してジャンルを特定できない音楽群になったのは良かったと思います。音楽のことを気にせず映画を観ている人たちに、今回のような音を浴びせられたのはおもしろい。その意味では非常にラジカルなプロジェクトで、マスだからこそおもしろい実験バランスでしたね。だからこそオファーを受けましたし、リスペクトする人たちからの依頼だったので本当に嬉しかったですね。今後同じような機会があるかな?と考えると……難しいかもしれませんね」


